4月18日、高円宮杯JFA U-18サッカープレミアリーグEAST2021第3節が行われ、清水エスパルスユースはアウェイで流通経済大学附属柏高校と対戦した。
ハイプレスを持ち味とする流経大柏に開始早々から主導権を握られ、再三ゴール前に迫られた。しかし、GK福井レオナルド明が相手のシュートを的確に防ぎ、劣勢の時間帯を凌いだ。すると33分、ようやくチャンスが訪れる。左サイドからMF金子星太が仕掛け、相手DFのファウルを誘ってPKを獲得。FW千葉寛汰がゴール左隅を狙ったキックは流経大柏GKに弾かれたが、キック前にGKがゴールラインを超えていたことからやり直しが命じられると、千葉が同じコースに蹴って決め、清水ユースは先制に成功した。
だが、前半終了間際にボレーシュートを叩き込まれて1-1の同点で折り返し、後半も変わらず流経大柏のペースで試合が経過していった。清水ユースは両サイドで起点を作り、後半途中出場のMF安藤阿雄依、左サイドの金子からチャンスを窺う。すると迎えた69分、浮き球を収めた千葉が相手DFの裏に走り込んだ金子へキラーパス。金子が右足を振り抜いたシュートがネットを揺らし、清水ユースは勝ち越しに成功した。
終盤の猛攻に耐えた清水ユースは、2-1で開幕3連勝を達成して2位に浮上。また、プレミアリーグ参入以降“鬼門“となっていたアウェイ流経大柏戦での初勝利をもぎ取った。
【スコア】
流経大柏 1-2 清水エスパルスユース
【得点者】
35分 千葉寛汰(清水ユース)
45+2分 松本洋汰(流経大柏)
69分 金子星太(清水ユース)
「エスパルスらしく個人の質を上げていく」…清水ユース・岩下潤監督談話
清水ユースの岩下潤監督は試合後、「勝ったことはうれしかったですけど、ここまでやりたいことができなかったのはある意味ショックで、プレミアリーグの難しさを感じました」と心境を吐露した。
試合をとおして流経大柏に攻め込まれる時間が長く、「ほとんど攻撃で前を向けなかった。球際で詰め寄られたり、いつもだったら足で触れるところが触れなくて相手選手と入れ変わったり。“防いだ”というより“助かった”という印象」と語ったうえで、「今日の試合は勉強になりました」と前向きに捉えている。
「今日みたいにプレッシャーが強い中でもゴールに向かうシーンを増やしていくことが課題。プレミアリーグで強度が高い試合ができることをプラスに捉えて、寄せられても上手くかわしたり、ワンツーで崩したり、エスパルスらしく個人の質を上げながらチャレンジしていきたい」。目線を高く保ち、上位戦線を戦っていく。