【齊藤聖七(流経大)が証言します!】同期・梅田透吾は『ナマケモノ』!?…清水アカデミー出身選手の裏話

 ユースから清水エスパルスのアカデミーに加入し、高校3年時には全国タイトル獲得にも貢献した齊藤聖七選手(流経大2年)。「みんなメチャクチャ仲が良かった」という元キャプテンが、トップチームに昇格した先輩、同期、後輩とのエピソードを語ってくれました。(※取材はビデオ通話にて実施しました)

立田悠悟選手
2学年上の悠悟くんは、気配りができてすごく優しい先輩です。僕が高校1年生の時、悠悟くんと同じ時期にケガをしていたことがあって、よくリハビリ室でいろいろな話を聞いてくれました。僕がエスパルスユースでのデビュー戦でゴールを決めた時も、すぐに駆け寄ってきて「オマエ、すげえじゃん!全然できるじゃん!」って言って一緒に喜んでくれて、うれしかったな。

平墳迅選手
僕と迅くんと滝くんは、寮で2年間同部屋でした。よく3人でお風呂に入ったり、静岡へ遊びに行ったり。とくに迅くんは高校も同じだったので、毎朝一緒に登校していました。迅くんはみんなの前だと静かだから、他の選手は「話し掛けるのが怖い」なんて言ってたんですけど、実はメッッッチャ“かまちょ”なんですよ(笑)。テスト勉強期間中に夜遅くまで2人で勉強していたら、僕の教材でサインを書く練習を始めたりとか。しかも、ボールペンで書くから消せないっていう(笑)。迅くんのサインなら、「もういらない」ってぐらいたくさん持ってます。

滝裕太選手
滝くんの“かまちょ”っぷりもすごくて、もう、同学年並みに仲良くしてもらってます。よく、夏にやってる怖い系のテレビ番組や映画を観た後なんかは、2人でそのまま一緒のベッドで寝てました。観たら怖くなるって分かってるのに、結局観ちゃって、翌朝まで狭いベッドで一緒に寝るパターン(笑)

伊藤研太選手
研太くんは、一言で言えば「最高」です。とにかく、メチャメチャ面白い。そして優しくて心が広いから、後輩にイジられても全く怒らない。すぐ一発ギャグをやってくれるので、僕もよくイジらせてもらっていました(笑)。良い意味で先輩っぽくなくて、すごく話しやすい人です。

梅田透吾選手
透吾は、動物で例えるなら『ナマケモノ』。超マイペースで、動作もゆっくりだし、「ご飯食べに行こう」って言うと、だいたい「えー、だるい」って言われます(笑)。そして行く店を決める時は、ほんのちょっとの差でも、とにかくコスパにこだわる人で、食べたい物より値段と距離で選ぶタイプ。ユースを卒団した今も、オンラインで一緒にゲームをしたりします。僕たちの代でトップチームに昇格したのは透吾だけで、内心は「悔しいな」って思ったりもしましたけど、透吾の昇格に対して「何でオマエが?」って言う人は誰もいないはず。むしろ「透吾が上がらなかったら、誰が上がるんだ」ってぐらいの信頼と安心感があるGKだから、昇格が決まった時には「上がるからには、試合に出ろよ」って話をしましたし、今も頑張ってほしいなと思ってます。

川本梨誉選手
梨誉はああ見えて結構、臆病なところがあって、可愛いんですよ(笑)。アイツもメッチャ“かまちょ”なんですけど、少し変わってて、言葉にするのが難しいキャラです。年代別代表に入っていた頃は少し天狗になっていた時期もあったみたいですけど、代表に入れなくなってから梨誉自身がすごく変わりました。僕は梨誉と2トップを組むことが多かったので、プレー面は息が合うと思ってます。そういう意味では、僕はトップに昇格できなくて、梨誉はできたというのは悔しいですけど、先輩として梨誉のことは応援していますし、僕も早く追いつかなきゃ、と良い刺激をもらっています。

ノリエガ・エリック選手
エリックがエスパルスユースの練習参加に来た時、僕が「お世話係」を担当しました。僕自身もユースの練習に参加した時に先輩たちから優しく接してもらって、そのうれしさを知っていたから、練習生には積極的に話し掛けるようにしていて。エリックは最初、日本語も英語も全然しゃべれなくて、「どうやって会話すればいいんだよ」って状態だった(笑)。今でこそハイテンションなキャラクターですけど、最初の頃はずっと無言で、全然本心を出そうとしてくれなかったんです。だけど、ジェスチャーで何とか「一緒にお風呂入ろう」って誘ったり、エリックの部屋に行って「ウイイレやるぞ」って言ったりしていたら、徐々に心を開いてくれました。今ではメッチャ仲良しですし、“後輩感”が全くない後輩です(笑)

取材・構成=平柳麻衣
写真=本人提供

齊藤聖七(さいとう・せな)
2000年11月21日生まれ、神奈川県出身/身長・171センチ、体重・63キロ/FCパルピターレ→清水エスパルスユース→流通経済大学/ポジション・FW