前節、法政大学に敗れて迎えた今節の立正大戦。桐蔭横浜大は前半こそ攻守で迫力あるプレーを見せ、先制点を挙げたものの、後半に入って立て続けにゴールを許し、連敗を喫してしまった。「前半の内容は非常に良かった。後半、流れが悪い時間帯に失点して踏ん張れずに逆転されてしまった」。安武亨監督は悔しさを滲ませた。
後半の立ち上がりが勝負を分けた。攻勢を強めた立正大のペースに飲まれ、52分に失点。さらに「同点にされてペースが落ちてしまった」と反撃の糸口をつかめないまま、10分後の62分に逆転弾を浴びた。
「流れが上向かない最中に逆転を許し、溜まったストレスを消化できないまま試合が進んでしまった。精神的に大人にならないと強いチームにはなれない」
ただ、リードを許した後の戦い方には一定の評価を下した。結局、同点弾を奪うには至らなかったものの、試合終盤は相手陣内でプレーする時間が増え、立正大ゴールを脅かした。
「リードされてからのプレーを最初からできていれば、今日のような結果にはならなかった。内容が良いだけではなく、それを踏まえて勝つチームになれるように練習からやっていきたい」
これで2連敗となったが、チームとしての型をしっかりと持ち、後半途中から出場した選手たちも流れを引き寄せる役割を果たした。敗戦の中で見出した収穫を次節以降の戦いに活かしていく。